

2021/6/18&6/19
紅黒堂二周年記念
表現の世界を広げて
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演目壱
「ロボのピエロは天国の夢を見るか」
キャスト:メヌエット/フランボワーズ/かなぎ/ファイブ
台本:ファイブ

閉園する遊園地
あの時の記憶とこれからの記憶
もう何十年も前だろうか。この廃墟がまだ遊園地だった最後の日の記憶。
1人の少女・アリスが道化師型ロボットに話しかけた時のこと。たくさん遊び楽しんだアリス。大人になったら子供を連れてきたい。そんな気持ちがあったが、この遊園地は今日で閉園だった。
それに対して不満をこぼすアリスだが、ロボットは決められた挨拶以外発することはなく、アリスはロボットに別れを告げた。
それから、現在。
忘れ去られた遊園地。
静かな眠りについていたロボット。
そんな中、これは運命なのだろうか。
1人の少女が現れた。
追われる少女との出会い
少女・ワイスは親の遺産を目当てに悪党に追われている。誰もいないこの廃墟なら隠れることができるだろうと思い、逃げてきたところ、忘れ去られていた道化師型ロボットがお客様を認識し再起動をした。
お客様の安全確保を
道化師ロボット、通称ピエロボとワイスに名付けられたロボットはワイスを安全な場所へ逃すために動く。
追手はまだ園内にいると思っているため、この隙をついて外へ逃げることを選択したのであった。


最後の仕事
少し懐かしい記憶を見たピエロボ。
楽しそうにアトラクションを選ぶアリスの姿。
昔のメモリーを思いだしている時、追手がワイスたちの場所を突き止め、襲いかかる。ピエロボはワイスを逃すために、前に立ち戦闘体勢になるが、経年劣化の影響で思うようには動けそうにない。
ワイスだけでも無事に返さなくては。
「ご来場いただきありがとうございました。またのご来園を、心よりお待ちしております。」
また来てあげる!
ワイスはそう言い残し外へ脱出した。
ワイスを見送った後、悪党共々ピエロボは自爆をする。

遊園地で遊ぶ休日が訪れたのですね。
天国の入り口。目の前にいる少女・アリスはピエロボにそう言った。
そして、自分の娘・ワイスを守ってくれてありがとう、と。
いつか大人になったら2人で行こうと思っていた遊園地。その願いは叶わなかったが、ワイスが無事に逃げられた。それだけでも充分。
仕事を終えたピエロボはようやく休日が訪れ、アリスと共に遊園地の記憶へ行ったのであった。
ワイスは正式に遺産を相続し、悪党2人はゴールドソーサーでワイスに使われている日々だが、あの遊園地を再開させるため、仕事に励んでいた。


演目二
「夢のゆりかご」
キャスト:ゲラルト/ナーゴ/デンコ
/こいぬ/かなた/フェリクス
/ぽっちぃ(pi-ch☆)/いっちー(pi-ch☆)
台本:わかば
夢の世界に
迷い込んだ少女
目が覚めると少女は夢の世界にいた。
夢の世界のことならなんでも願いが叶う世界。しかし、少女の望みである現実世界での願いは女王に合わなければならないとピエロはいう。
少女は、どうしても叶えたい望みのために、女王と会うために夢の奥へと歩んでいくのであった。


なんでも自分で叶えられる世界
この世界では、自分が思ったことが叶う世界であった。
いまいち実感が湧かない少女であったが、妖精に言われ自分の足で歩けることに気がつき、歓喜する。かわいい服に髪飾り…。少女は自分が思い浮かぶ自分の姿に着替える。
これなら、現実世界の願いも叶うのではないか?そう思って願ったがやはり女王でなければ叶えられない。
少女は女王を目指して夢の世界を進むのであった。

次の世界はマッチ売りの少女。2人のマッチに言われるまま、火を灯す少女。
そこには、みたくない現実が見えてきたのであった。
この世界に来る前の記憶。
少女は頭を抱えて倒れ込んでしまう。しかし、ここは夢の世界。
自分が思うように叶えられる世界。少女はこの記憶を今だけでも忘れ、深い夢の中へと落ちていった。

マッチは少女の記憶を形取るかのように踊る。
少女はより深い夢へ落ちていき、現実世界での記憶に蓋をする。
少女は女王の元へ行く。
それだけを考え次の夢へと堕ちていった。
次の世界は灰かぶり、シンデレラだった。姉は張り切って舞踏会へ行くようだ。少女も連れていってと懇願するが、掃除するようにと言われる。
しかしここは夢の世界。
自分でドレスの姿を願い、舞踏会で王子と出会う。
王子に名前を聞かれるが少女は答えることができず時間が来てしまい、シンデレラのように城を飛び出した。

後日、ガラスの靴を履こうとする姉を手伝うためにかかとと親指を切り落とす少女。
早く次の夢にいかなければ。
少女はガラスの靴を履き、王子にプロポーズされるが、刺殺してしまう。
もうこの夢は終わり。
次へ。
もっと深い夢へ。
女王に合わなければ。

裁判
次の世界はアリスの国。×××が×××を傷つけて死に追いやった罪。
少年は裁判にかけられていた。帽子屋は突き落として殺したと証言するが、少年は否認をする。
ウサギが提出した証拠の手紙には謎の詩的な内容がかかれている。帽子屋はわかった様子ではあったが、裁判長の女王
役である少女は帽子屋の首をはねた。
結果、判決は無罪。
少年は少女にお礼を言うとどこか消えてしまった。


女王
夢を見終わった少女の目の前には最初に出会ったピエロがいた。
このピエロの正体こそ女王。女王は少女を夢の国を旅させることが重要という。
少女は願い事を言おうとするが、悩んでしまう。いったい自分は何を願おうとしたのか?
この世界の女王にもなれる、元の世界にも帰れる、そう囁く女王。
少女はおぼろげな記憶を頼りに自分の願いを伝える。
「私あの子を助けたいの」
そう、ここに来る前に病院の屋上で喧嘩してしまった。
思わず車椅子から立ち上がろうとして"彼"の方によろめいてしまった。
"彼"はそのまま屋上から……。少女は"彼"を助けたい。と願う。
そして自分の気持ちも伝えたい。ちゃんと話して謝る。
女王は少女の願いを叶える。そして、"彼"は無事に助かったのであった。
しかし、叶えられる願いは一つだけ。
"彼"を助けた。だから少女は元の世界へ帰ることができない。
そう、次の女王は少女。
夢の世界の女王として囚われたのであった。
