

2021/08/27
一夏の思い出を
最高のプレゼントを
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演目壱
「それが、わたしの選んだ道だと言うならば」
キャスト:ナーゴ/かなぎ/ファイブ/かなた/こいぬ
台本:こいぬ

お面のモノたちに導かれて
紫苑は目が覚めると見覚えのない場所にいた。暗闇の中、どこからか声が聞こえるが姿が見えない。
一人の声の主からもらったお面をかぶると、あたり一面鮮やかな世界が広がった。
声の主たちである三人も見え、お互い自己紹介するが、もう一人いるらしい。
しかし、紫苑には見えておらず、彼らは旅をすれば見えるようになると伝える。
シグレ、ユウダチ、ヒサメと名乗るお面をかぶった三人が紫苑とともに旅へでる。
旅の先にあるのは幸か不幸か。
そしてその先にある選択とはいったいなんなのか。
鮮やかな世界に期待を孕ませて、紫苑は歩みを進めるのであった。
懐かしむ旅
最初にたどり着いたのはユウダチと共に行く懐かしむ旅。
紫苑が感じ取った喜びを懐かしむ旅だと言う。紫苑の中にあるいい思い出が光になって消える様はとても美しかった。
入学祝いで買ってもらった狐のキーホルダーを思い出し、思い出に懐かしむ。
名前をつけるほどの大事なキーホルダーではあったが、肝心の名前をど忘れしてしまった模様。
紫苑を欲しがる声に気がつく前に、ユウダチは紫苑を次の旅へ向かわせる。
自分を代わりに連れて行けと彼女に聞こえない声で。


耐え忍ぶ旅
先ほどとは違く、暗い場所へ進んだ。
すると、どこからか自分を誹謗する言葉が響いてくる。
お前は嫌われ者。
お前なんか必要としてない。
数々の暴言に耐えられなくなり悲鳴をあげる紫苑。ヒサメが急いで合流し、紫苑を落ち着かせる。
ここは耐え忍ぶ旅。紫苑の痛みを耐えて心を強く持たねばならない場所。
紫苑は思い出した。いじめられていたことを。そして、大事にしていたぬいぐるみを道路に捨てられ、取ろうとして…。
しかし、まだ彼女の人生は終わりを告げていない。この先を進む。
そして、選ぶ。旅の終わりを。
紫苑の旅の無事を祈って。
ヒサメは彼女代わりに消えていた。
選ぶ旅
最後の旅は選ぶ旅。
この旅を続けるか、終わりにするかを選択する時が来た。
終われば「道」になる。続ければ先の見えぬ道を進むことになる。
紫苑は疲れ果て終わりにしたいと嘆く。
そんな彼女を連れて行こうと声が響く。シグレは彼女に時間を与える代わりに、彼女が連れて行かれないように身代わりになる。
絶望する紫苑は終わりを選択しようとする。
辛い思いはもうしたくない。
頭の中でまだあの声が響く。
もう一層のこと終わりに…。


ずっといてくれた友達
諦めかけていた紫苑の後ろから励ます一人の少女がいた。ずっとそばにいてくれた大好きな友達、コサメ。
コサメは紫苑を励まし見送る。
一人で前に進む大事な友達を。
ここまで支えてくれたコサメやシグレたちに別れを告げて。
また、心が折れるかもしれない。
それでも前を向いて歩く。その先に綺麗な景色があると信じて。
……それが、わたしの選んだ道だと言うならば。
